介護タクシーの法令試験とは?出題範囲・合格基準・不合格の場合
介護タクシーの法令試験とは?出題範囲・合格基準・不合格の場合を解説|山形県
山形県で介護タクシー・福祉タクシーを開業するための許可申請をすると、 申請後に「法令試験」を受験する必要があります。
介護タクシーの正式な許可区分である 一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)では、 申請書類や営業所・車庫・車両などの要件だけでなく、 事業者が道路運送法などの関係法令について 必要な知識を持っているかも確認されます。
「難しい試験なのか?」 「誰が受験するのか?」 「何問正解すれば合格なのか?」 「落ちたら許可申請はどうなるのか?」 と不安に感じる方も多いでしょう。
このページでは、 山形県を管轄する東北運輸局の2026年4月1日以降の現行ルール に基づき、介護タクシーの法令試験について解説します。
結論|山形県の介護タクシー法令試験は30問・80%以上で合格
30問中24問以上正解が合格ラインとなります。
インターネット上には、 福祉輸送事業限定の法令試験について 「20問・30分・50%以上で合格」などと説明しているページもあります。
しかし、東北運輸局では法令試験の実施要領が改正され、 2026年4月1日以降に実施される試験については 30問・40分・正解率80%以上 という現行基準になっています。
山形県でこれから介護タクシー許可を申請する場合は、 最新の東北運輸局の実施要領を確認することが重要です。
介護タクシーの法令試験とは?
法令試験は、 一般乗用旅客自動車運送事業の許可申請者が、 事業を適切に運営するために必要な道路運送法等の知識を 持っているか確認するための試験です。
介護タクシーは、 高齢者や障害のある方などを有償で輸送する 旅客自動車運送事業です。
利用者の安全に直接関係する事業であるため、 許可を取得する事業者自身に、 運送事業に関する基本的な法令知識が求められます。
行政書士へ介護タクシー許可申請を依頼した場合でも、 法令試験を行政書士が代理で受験することはできません。
法令試験は、 東北運輸局が定める受験対象者本人が受験する必要があります。
法令試験は誰が受験する?
受験者は、 個人事業で申請する場合と法人で申請する場合で異なります。
| 個人事業主 | 申請者本人が受験します。 |
|---|---|
| 法人 | 許可後、 一般乗用旅客自動車運送事業に専従する役員 が受験します。 |
| 行政書士 | 代理受験はできません。 |
| 従業員 | 単なる従業員を受験者とするものではなく、 実施要領で定められた受験対象者が受験します。 |
試験当日は、 運転免許証、パスポートなどによって 受験者本人であることの確認が行われます。
いつ法令試験を受ける?
東北運輸局の実施要領では、 法令試験は 許可申請書を受理した日以降、適宜実施 するとされています。
つまり、 法令試験だけを先に受験して 合格証を取得してから許可申請する制度ではありません。
東北運輸局の現行実施要領では、 実施日時・場所等について 実施予定日の7日前までに申請者へ通知 するとされています。
介護タクシー法令試験の出題範囲
2026年4月1日以降の東北運輸局の法令試験では、 次の7つの法令が出題範囲です。
どのような問題が出る?
東北運輸局は、 法人タクシー・福祉輸送事業限定について 公式の法令試験問題例を公開しています。
問題例を見ると、 単に法律の名称を暗記するだけではなく、 実際に旅客運送事業を運営するうえで必要になる事項が ○×形式で問われています。
例えば、次のような分野です。
- 旅客自動車運送事業の定義
- 一般乗用旅客自動車運送事業の事業計画
- 営業区域
- 運賃・料金
- 運送約款
- 運送の引受け・引受け拒絶
- 自動車車庫の変更手続
- 名義貸しの禁止
- 運輸開始届
- 苦情処理
- 領収証
- 事故発生時の措置
- 業務記録
- 輸送実績報告
- 事故報告
- 車両の点検・整備
試験勉強を始める前に、 実際の出題形式を確認しておくことをおすすめします。
▶ 東北運輸局「法令試験の問題例」を確認する ▶ 東北運輸局「法令試験の実施要領」を確認する試験形式はすべて○×方式
東北運輸局の現行実施要領では、 法令試験の設問方式は ○×方式とされています。
公式問題例でも、 文章を読み、 その内容が適切であれば○、 誤っていれば×を記入する形式になっています。
○×問題では、 条文の一部分だけを変更した問題が出ることがあります。
「何日以内か」 「届出か認可か」 「義務か努力義務か」 「できるか、できないか」 といった違いを意識して学習するとよいでしょう。
合格基準は80%以上|何問正解すればよい?
法令試験は30問出題され、 正解率80%以上が合格基準です。
24問以上正解で合格
逆にいえば、7問以上間違えると80%を下回ります。
○×式なので、 全く手が出ない資格試験という性質ではありませんが、 80%という合格基準は低くありません。
「六法を持ち込めるから勉強しなくても大丈夫」 と考えず、 事前に問題形式と条文の位置に慣れておくことが重要です。
試験時間は40分
30問に対して試験時間は 40分です。
1問ごとに毎回六法を最初から探していると、 時間を使ってしまいます。
すべての条文を丸暗記する必要はありませんが、 どの法律に何が規定されているか をある程度把握したうえで受験する方が効率的です。
自動車六法を持ち込める
東北運輸局の実施要領では、 法令試験の受験時に 自動車六法等の持込みが認められています。
条文をすべて暗記する試験ではありません。
ただし、 本番で必要な条文をすぐ確認できるよう、 事前に六法を実際に使いながら問題を解いておくことが重要です。
受験当日は、 筆記用具のほか、 運転免許証やパスポート等の 本人確認書類も必要です。
法令試験に不合格だった場合は?
初回の法令試験で合格基準に達しなかった場合、 東北運輸局の実施要領では、 後日、再試験を実施する とされています。
初回試験に不合格だった場合には、 後日再試験を受けることになります。
ただし、再試験になれば その分だけ許可・開業スケジュールへ影響する可能性がありますので、 初回での合格を目指して準備することをおすすめします。
なお、2026年4月1日以降の東北運輸局の現行実施要領には、 初回不合格時に後日再試験を実施することは明記されていますが、 その後の取扱いの詳細まで同公示に記載されているわけではありません。
実際の再試験の日程や具体的な取扱いについては、 申請時点の東北運輸局・山形運輸支局の案内を確認する必要があります。
法令試験に合格すれば許可される?
法令試験に合格しただけで介護タクシーの許可が出るわけではありません。
法令試験は、 介護タクシー許可審査の一つの要素です。
このほかにも、例えば次の事項について審査されます。
- 営業所
- 自動車車庫
- 休憩・仮眠・睡眠施設
- 車両
- 運転者・第二種免許
- 運行管理体制
- 整備管理体制
- 資金計画・自己資金
- 任意保険
- 法令遵守状況
介護タクシー法令試験のおすすめ勉強方法
法令試験対策は、 闇雲に7つの法律を最初から最後まで暗記するより、 実際の問題形式を確認しながら法令を調べる方法 がおすすめです。
いきなり六法を読み始めるのではなく、 まず30問の公式問題例を見て、 どのような事項が問われるのか確認します。
間違えた問題や判断できなかった問題について、 どの法律・条文に根拠があるのか確認します。
保存期間、届出期限、点検時期など、 数字が関係する部分は特に整理しておくとよいでしょう。
事業計画の変更などについて、 認可が必要なのか、届出なのか、 そもそも禁止されているのかを整理します。
本番は40分です。 六法を持ち込めても、 条文を探すのに時間がかかれば余裕がなくなります。 本番と同じように六法を手元に置いて練習するとよいでしょう。
公式問題例から見える重要分野
東北運輸局が公開している問題例を見ると、 実務上の基本事項が幅広く出題されています。
| 許可・事業計画 | 旅客自動車運送事業の定義、事業計画、営業区域、 車庫の変更など |
|---|---|
| 運賃・料金 | 運賃・料金の設定、変更、割戻し、領収証など |
| 旅客への対応 | 運送の引受け、引受け拒絶、 差別的取扱いの禁止など |
| 事業者の義務 | 名義貸し禁止、運輸開始届、 苦情処理、業務記録など |
| 安全管理 | 点検整備、事故時の措置、 踏切内での故障時の対応など |
| 報告 | 輸送実績報告、自動車事故報告など |
これは単に試験対策になるだけでなく、 許可後に介護タクシー事業を適正に運営するためにも 必要となる知識です。
法令試験と運行管理者試験は別のもの
介護タクシー許可の申請後に行われる法令試験は、 運行管理者資格者証を取得するための 「運行管理者試験」とは別の試験です。
名称が似ているため混同しやすいですが、 介護タクシーの許可申請者に対する法令試験 として理解しておきましょう。
法令試験についてよくある質問
介護タクシー開業の関連ページ
法令試験だけでなく、 許可要件や開業費用についても 申請前に確認しておくことが重要です。
介護タクシー開業では、 法令試験に合格するだけでなく、 車両、営業所、車庫、第二種免許、 自己資金など複数の許可要件を満たす必要があります。
開業予定日が決まっている場合は、 法令試験や審査期間も含めて 早めに申請準備を始めることをおすすめします。
山形県の介護タクシー開業は
川越政伸行政書士事務所へ
一般乗用旅客自動車運送事業
(福祉輸送事業限定)の許可申請をサポートします。
車両・営業所・車庫・資金計画から 法令試験、許可後の運輸開始までご相談ください。
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国土交通省 東北運輸局 「一般乗用旅客自動車運送事業(個人タクシー事業を除く。)の 許可申請等に係る法令試験の実施要領について」
国土交通省 東北運輸局 「法令試験の問題例」
※本ページは2026年9月時点で確認できる 東北運輸局の2026年3月31日付け公示第122号による 法令試験実施要領をもとに作成しています。
※法令試験の内容、実施方法、日時、受験場所等は 今後変更される可能性があります。 実際の申請時には最新の東北運輸局・山形運輸支局の案内をご確認ください。
